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お知らせ

社長メッセージ

お客様へのチェックバック

飲食店の接客において、料理を提供した瞬間で仕事が終わるわけではありません。むしろ本当のスタートは、料理を召し上がっていただいた「その後」にあります。お客様に料理提供後の味や雰囲気を伺う「チェックバック」は、満足度を高めるための大切な接客の一つです。このチェックバックの目的は、評価をもらうことでも、無理に会話を増やすことでもありません。お客様が心地よく過ごせているかを確認し、必要があればすぐに行動できる状態をつくることです。

まず大切なのは、タイミングです。料理を出してすぐに「いかがですか?」と聞くのではなく、一口、二口召し上がった頃合いを見計らいます。お客様の表情や箸の動き、会話の流れをさりげなく観察し、「今なら声をかけても大丈夫だな」と判断することが重要です。ここでの気配りが、お客様の印象を大きく左右します。

声掛けの言葉も重要です。「お味はいかがですか?」だけでなく、「お口に合っていますか?」「量や温度はいかがでしょうか?」など、答えやすい一言を選びます。また、店内の雰囲気についても、「お席の居心地はいかがですか?」「音や空調、気になるところはありませんか?」と、押し付けにならない聞き方を心掛けます。

ここで大切なのは、お客様の反応をきちんと受け止めること。良い反応が返ってきた時は「ありがとうございます、そのお言葉うれしいです」と一言添えるだけでお客様の満足度はさらに高まります。一方、もし不満点を伝えていただいた場合は、言い訳をせず「教えていただきありがとうございます。すぐ確認します」と行動につなげます。このチェックバックは、クレームを増やすためのものではありません。むしろ、小さな違和感を早めに拾い、心に残り不満となる前に解消するための接客です。お客様は「聞いてもらえた」「気にかけてもらえた」と感じるだけで、印象が大きく変わります。

また、チェックバックはお客様のためだけでなく、自分たちの成長の材料になります。味付けの感じ方、盛り付けの見え方、店内の空気感。お客様の言葉には、現場にいる私たちでは気づきにくいヒントが詰まっています。

料理提供後のチェックバックとは、お客様との距離を一歩近づける接客です。短い一言で十分。大切なのは、「気にかけています」という姿勢を伝えること。その積み重ねが、「また来たい」と思われるお店をつくっていくのです。

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2025年12月15日太田 秀和

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