最近は「プライスレス」という言葉を耳にしたり使ったりします。価格や値段を意味する”price”と、減少や存在しないことを意味する”less”が組み合わさってできた”priceless”に由来しており“お金に換えられないほど価値がある”という意味を表します。“価格が無料”という意味ではありません。「プライスレス」とは、どれだけお金を積んでも手に入れられないほど貴重なもの、お金に換えられない唯一無二でかけがえのない大切なものを表す言葉です。

では、お金で買えない価値の表現を例で挙げると、「金銭には換えがたいほどの価値」「値段をつけられないほど貴重なもの」「極めて価値の高いもの」となります。一般的に、物事や経験など持っている感情、あるいは精神的な価値を強調するときに使われます。

具体的には「家族と過ごす時間や友達との思い出、自然や景色の美しさ、その瞬間の体験、想像を超えた料理、驚きや喜び感動」といったお金では買えないものに用いられる場合が多いです。

どれだけお金を積んでも手に入れられないほど貴重なもの、お金に換えられない唯一無二でかけがえのない大切なもの、それが「プライスレス」なのです。

プライスレスの類義語としては、「唯一無二＝ただ一つだけで二つとないこと、世界でたった一つの存在」「かけがえのない＝それだけしかない、ほかに代わるものがないほど大切なもの」「貴重な＝非常に大切で、得がたい体験や時間」が挙げられます。逆にプライスレスの対義語としては、「無価値の」「意味のない」「どうでもよい」「つまらない」となりますが、一転、否定的なニュアンスになりネガティブな言葉になってしまいます。

決して高額であれば良いというものではありません。プライスレスの本質は感情や個性であり、「付加価値」という何にも代えがたい価値なのです。いくら高いお金を払っても絶対に買うことができないもの、その付加された価値こそに本物の価値を見出すものです。どんなにお金を払っても手に入れられない付加価値だからこそ、意味の深い本当の価値があると言えます。

レストランも同様にプライスレスな接客や料理提供ができれば他店との決定的な差別化になります。結果としてプライスレスな付加価値は売り上げアップにつながるのです。

異常なくらいにまだまだ暑い日が続きますが、今月も頑張って行きましょう！

2024年9月15日太田 秀和