私は常日頃からお店の運営、そして会社の経営は明日ダイニングで働く「従業員全員で行うもの」と言う考えを持っています。自分一人で経営ができると思っていません。従業員全員が経営者としての意識・自覚を持つことが明日ダイニングを強くするのです。そこには各責任者の強いリーダーシップが必要となります。そのリーダーシップのもと全員が経営者の目で仕事が出来れば、それが強いお店なのです。

＜全員経営のユニクロ＞

ユニクロの今年2月の決算は売上・利益共に過去最高。2003年から飛躍的に伸ばし続けています。その背景には、数年をかけて研究し、消費者の声を拾って改良に改良を重ねて一大ヒット商品となった「ヒートテック」があります。昨冬は5000万点を売ったそうです。この大ヒット商品が誕生する裏側にも、「全員経営」と言う考えが浸透しているのです。ユニクロの柳井社長は「全員が経営者マインドを持つ」と掲げています。そして私と同じく「リーダーシップを持つ！」と言うことは仕事にも人生に於いても必要だと言っています。柳井社長は『誰もが自分の人生におけるリーダーである。自分以外に自分の人生におけるリーダーはいない。日頃、楽をして自分は苦労をせず他人まかせで生きている人が、リーダーシップを発揮しようとしても無理な話。まず、自分も経営者としてのマインドを持って、こうやるのだ！という意思をしっかり持たなければなりません。リーダーシップと言うのはすべての人にとって、仕事を全うするために、そして自分自身の人生を全うするために、非常に重要なことなのです。』と話されています。この考えがユニクロに浸透し、だからこそ強気で攻めていけるユニクロは本当に強い会社なのです。そして今夏の勝負商品は夏用肌着“サラファインとシルキードライ”。これもヒートテック同様、何年もかけて品質改良された「ユニクロ流ヒットの方程式」に基づいた自信作だそうです。その方程式は長年かけて築きあげたヒットが途切れない仕組み。ここにユニクロ全社員の「全員経営マインド」が集積されているのです。

満開の桜を見ていると本当に心が和みます。日中のぽかぽか陽気のもとで春の光を体いっぱいに感じるこの季節が大好きです。ただ、対照的な夜の冷え込みはちょっと勘弁･･･。この時期、体調管理はしっかりと！　　　

2010年4月15日太田 秀和