報連相は信頼
仕事上において「報連相(ほうれんそう)」はとれも重要です。これは「報告」「連絡」「相談」という３つのことばをまとめたビジネス用語です。
「報告」は仕事の進み具合や成果を伝えること。「連絡」は仲間やメンバー、関係各所に作業進捗や関連情報を知らせること。そして「相談」は仕事を遂行するにあたり生じた課題やトラブル、疑問、悩みなどを共有し、アドバイスを求めることを指します。「報連相」を理解するには、仕事における報告・連絡・相談それぞれの意味をきちんと押さえておくことがとても重要です。
報告: 【結果(過去)を共有する】経過や結果などを述べること。
連絡: 【変化を共有する】仕事の途中情報や変化を伝えること。
相談: 【問題を共有する】問題の解決や意見交換のために他人の意見、アドバイスを聞いたり、話し合ったりすること。
報連相が徹底できていないと、小さな問題が段々と大きくなってしまい、取り返しのつかない事態に発展するおそれもあります。仕事を効率よく進めるためにも、組織や集団にとっても個人にとっても必須の要素といえます。
また、報連相を行うことのメリットには、具体的に次のようなポイントが挙げられます。①チーム内のコミュニケーションが増える。報連相にはそのコミュニケーションを促すメリットがあります。②仕事を効率的に遂行できる。報連相を徹底して情報を共有すれば、適切な判断を下せるため、業務効率化につながります。③仲間から信頼してもらえる。報連相をしっかりと行えば、仲間から信頼してもらえるため自分への評価が高まります。すぐに対処すれば解決できた問題も、報告がないことから取り返しがつかない事態に発展してしまう可能性もあるのです。④進捗状況を把握し、遅延などのトラブルを防げる。報連相を行うことで、それぞれの業務の進捗状況をチーム全体で把握することができます。現状の課題や、今後生じるであろう問題を早めに報告しておけば、この先起こりうるトラブルを想定し、適切な対策を講じられます。⑤チーム内のコラボレーション力がアップする。報連相によりコミュニケーションが生まれ、組織が活性化します。
「報連相」は働きやすい職場、働き甲斐のある職場をつくり、自分や仲間への信頼から良い人間関係が生まれる大切な要素なのです。
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2024年5月15日太田 秀和