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社長メッセージ

発想の転換「豆腐バー」

ようやく、気持ちの良い季節となりました。心も体も頭もリフレッシュして発想の転換を心がけていきたいものです。今回はそういうことを大切にした事例です。

みなさんはスーパーやコンビニエンスストアで今、大人気の「豆腐バー」を知っていますか?これは豆腐を固くし、スティック状にして、どこでも片手で食べられるようにした商品です。1年で約1000万本が売れる大ヒット商品になっているそうです。この豆腐バーの生みの親は、現在アサヒコの代表取締役池田未央さんという方が開発し、豆腐バーは究極の『タイパ飯』としてビジネスパーソンに人気があります。2023年9月時点で累計販売数5100万本を突破し、まだまだ伸び続けているそうです。実は池田さんは豆腐の知識が無い素人。逆に素人だからこそ先入観なく取り組み、豆腐以外のカテゴリーからもヒントを得て、豆腐バーの商品開発を試行錯誤できたといいます。ヒット商品を生み出す源泉は何かと質問すると、それは「日々のちょっとした不満」だということ。確かに、どんな画期的な商品だとしても、最初は『この商品はもっとこうなったらいいのに』から始まります。そうした改善の余地を見つけるのが商品開発における発見やヒントにつながります。物を買うときも『今、何で自分はこれを買うのか』と客観的に分析するクセをつけると、アイデアにつながったりします。見過ごしている日々の出来事には実は深いチャンスが眠っているということなのです。商品の開発においては「普通の人の普通の感覚が一番大切」ということ。『これはどうして〇〇なのだろう?』と好奇心を持って調べて引き出しを増やしていくことで、商品の開発過程のなかでは常に応用できます。池田さんは、「何回も訓練したら、頭の中の引き出しをスムーズに出し入れすることができるようになるのです」と話しています。普通の感覚を大切にし、頭の中の引き出しを柔軟にトレーニングし続けることが、新商品の発想にとつながるのだということでしょう。

私が考える今回の重要なポイントは、「豆腐は四角いもの、柔らかいものという従来の固定観念を捨てることが出来た勇気」にあると考えます。「豆腐を固くする」そして「豆腐をスティック状にする」という“斬新さ”“意外さ”“手軽さ”が消費者の購買意欲をかき立てたと分析します。これは我々の料理やメニューの中でもすべて同じ。日頃から、この視点に気づき、目を向けられるかで勝負が決まります。

『過去の常識を捨てること』『常に頭を柔らかくし発想を豊かにする』世の中の常識と言われる壁を崩し、幅広い視野で感じることが未来への第一歩につながるのです。まずは、自分の常識を捨てましょう。

2024年4月15日太田 秀和

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