関心と無関心
先日、家に帰ってテレビを付けると「知力世界NO.1大学決定戦」という番組を目にしました。普通のクイズ番組とは違い、おもしろそうだな?と見入ってしまったのですが、出題される問題はとても難しく、全く分からない問題ばかり・・・。そんなこと良く知っているなぁ~と感心させられることばかりでした。(私は、かろうじて1問だけ即座に答えれたのですが・・・。)このクイズに答えるには、単に物知りなだけではダメです。自分の知識をもとに、その知識を分解して推測する卓越した能力が必要となってきます。ちょっと難しい表現ですが、要は物事に常日頃から関心を持って見聞きしていないと、その能力は養えないということです。知識を詰め込むだけの勉強では役に立たないということです。勉強にしても仕事にしても、楽しむからこそ“関心”が湧いてきます。“無関心”では楽しみも何も出てきません。
関心とは?=興味をもつ。気にかける。⇒楽しい!⇒成果を求めて努力する。
無関心とは?=興味がない。気にかけない。面倒。⇒楽しくない。⇒努力しない。
言いかえれば「変化を求めるから“関心”がある」のです。これは仕事だけでなく、恋愛・友人関係にも言えることでしょう。問題なのは対極にある“無関心”という、とても厄介な「壁=バリア」です。楽をしたいから=“無関心”。何ごとにも面倒がる人は無関心でいることが、楽で心地良いと感じてしまっているのです。これを変えるには並大抵のことでは難しいのですが、どこかで自分を奮い立たせ、無関心のバリアを破ることが必要になってきます。クイズの話でも、興味あることには労力を惜しまず勉強するでしょうし、自分の好きな事には興味が湧いてくるものです。我々は日々の生活の中で多種多様な変化を共にしています。何もせずテレビを観ているだけでも変化に富んでいます。「一瞬の変化に興味を持ち、関心を持つ」一瞬を争うオリンピック選手の差は、練習の量ではなく“関心の差”なのです。
周りを見渡せばたくさんのお店があります。ちょっと歩いていても、気になるお店と全く気にも留めず気付かないお店があります。お店の中から無関心という名のバリアが出ているのです。この場合、お店の外観よりも従業員の無関心さが原因です。「お客様に興味を持つ⇒関心を持って観察すれば、お客様が好きになる。」
飲食業のサービスとは「人が人を喜ばせる仕事」。無関心では論外です。お客様にも何ごとにも関心を持って接していると新しい自分が見えてきます。そして何よりも自分の成長につながります。関心を持つだけでどこかに楽しい世界が待っているようです。もっと自分に関心を持ってみませんか?
2012年8月15日 太田 秀和