今年の冬はいつまでも寒い日が続いていましたが、ようやく春が訪れてきました。桜のつぼみも待ってましたかのように顔を出してきました。私は春のこの感じが好きです。特にこれから５月にかけてが一年の中で一番好きな季節です。さわやかな空気に包まれて、やさしい日差しがそそぐ春の季節ってとても心和みます。

先日、新しいスーツに身を包み元気いっぱいの新入社員達と遭遇しました。ちょうど入社式が終わり、先輩社員達に連れられて行く様子。みんな笑顔で希望に満ちた表情がとても印象的でした。そう言えば、こんな時期もあったなぁ～と、懐かしく感じたものです。その新入社員一人一人を見ていて共通していたことは、希望や夢を抱いている時の人の姿ってとても輝いているんだな･･･ということでした。当たり前のことなのでしょうが、この素敵な笑顔の姿にちょっと心打たれていました。時間が経っていくと残念ながらこの時の気持ちを忘れてしまう人が多いのも現実です。最近はせっかく狭き門を勝ち抜いて、しかも時間をかけて入社したにもかかわらず、あっさり２、３カ月や半年～１年で辞めてしまう人が多いそうです。若者の忍耐力が著しく低下しており、嫌なら逃げよう･･･と言うことを簡単に選択してしまうそうなのです。終身雇用の時代ではないとは言え、なんと辛抱が足りない事か･･･。あるテレビ司会者も「苦しくても辞めたら全て終わり。」と嘆いていました。辛抱とは一時の苦しさに押し流されないで、向上心を持ち続けることです。我慢とは違います。我慢の先には不満しか残りませんが辛抱の先には希望があります。人一倍の努力を積み重ね、辛抱した人にはかけがえのない自分の成長が待っています。やはり“努力に勝る天才なし”だと私は思います。

新たなスタートを切るこの時期、何よりも基本の教育がとても大切です。明日ダイニング全店に於いても今年は「笑顔とあいさつ」の徹底を図っていきます。

目指すべきイメージは次の通りです。

『店外まであふれる笑顔』ようこそ！お越し下さいました。感謝の気持ち。

『気持ちの良いあいさつ』店員が一斉に明るく“いらっしゃいませ！”

飲食店は雰囲気が一番の商品。笑顔とあいさつを良くすればその効果は１０倍にもなる。と言われています。４月は新年度のスタートです。あなた自身の心も新たに、素敵な笑顔と気持ち良いあいさつで何か変えてみましょう。お客様から「このお店変ったね！」「このお店、良いお店だね」と言われてきたら、仕事の楽しさと新しい価値を発見できるはずです！共に頑張りましょう！

2012年4月13日 太田 秀和