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社長メッセージ

<『寒い』と言うから寒くなる理論>

まさに今年は記録的な暖冬です。ここまで雪が降らない年は無いですね。しかし、寒いことには変わりなく、冬の寒さは肌身に凍みるものです。

ところで、「寒い、寒い」と言っていると余計に寒くなると実感しませんか?昔の人は「寒いと言うから寒くなるんだ!」と言いました。では、「『寒い』と言うから寒くなる」は本当でしょうか?

例えば、晴れてとても良い天気、だけど空気が冷え込んだ冬の日。「今日は寒いですね」と言うと「寒くて動きたくないし、何も楽しいことがないなぁ…。」といった否定的な感情に結びつきます。一方、「良いお天気ですね」と言えば「今日は気持ち良くて、何か良い事がありそうだ!」といったポジティブな感情になります。

「今日は寒いですね」と言うのと「良いお天気ですね」と言うのとでは、180度捉え方が異なります。これは人間の思考・感情・行動に深く結びつくのです。つまり「『寒い』と言うから寒くなる」理論は成立すると私は考えます。思考が「寒い」と認識すると感情が寒いと感じるだけではなく、さらにネガティブな行動に結びついてしまうのです。「暑い!と言うから暑さが我慢できなくなる」「辛い!と言うから余計にしんどくなる」「疲れた!と言うから体がだるくなる」「あの人は嫌いだ!と思うからますます嫌になる」これらはすべてマイナスワード、ネガティブに解釈することなのです。私は会議でよくこう言います。「どんなに人不足な時でも、人がいない(足りない)と言うな!」と。これは自分達の思考を否定的、マイナスへ導いてしまうことがとても危険なのです。

前述の「寒い寒い」を「良いお天気ですねー」に切り替えると、否定的な感情で無くなり、前向きな感情、そして行動へと連動し、結果的に自分自身のパフォーマンスが向上するということなのです。

また、「病は気から」と言うことわざがあります。病気は“気の持ちよう”によって良くも悪くもなるという意味です。

「気」とは古来中国の漢方医学の考え方から引用されたものですが、おもに目に見えないエネルギーのことを指し、気持ち・ヤル気・雰囲気など、非常に幅広い意味を含みます。逆の発想で医療に利用したものが「プラセボ効果」を利用した療法です。これは、偽薬を処方してもそれが本物の薬であると思い込むことによって症状が改善される現象を指した言葉。「必ず治る、もう大丈夫」という安心感が、免疫スイッチを入れて病気を克服する力を与えてくれるということのようです。

寒い寒いと言う前に、自分自身の免疫スイッチをONにしてみる。

仕事も「楽しい!好きだ!と思い感じることが、心豊かに前向きに取り組める」

全ては自分自身の「気」からなのです。

2020年2月14日 太田 秀和

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