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お知らせ

社長メッセージ

<鰯七度洗えば鯛の味>

連日、コロナの話題が絶えないです。幸い身近に感染者はいませんが、最近はいつ忍び寄るか分からないこの見えない敵と共存していかなければならない事実を受け入れつつあります。従業員の皆さんにおいては、各々、ご事情があると思いますが、首都圏を中心とした感染拡大地域への移動、不要不急の県をまたぐ移動にはくれぐれも慎重な判断をお願いしたいと思います。

日本には、昔から言い伝えられてきた「おばあちゃんの知恵袋」のような、食に関する言葉がたくさんあります。これらの言葉は、科学的にもきちんとした根拠があり、道理にかなっているということがほとんどです。これらの食に関することわざや格言などからおいしさを再発見できます。

鰯のような生臭い魚も、よく氷水で洗って造りで食べると生臭さもなく美味しく食べられます。「鰯(いわし)」は魚偏に弱いと書き、うろこがはがれやすく、背骨が弱いので「よわし」と呼んだのが、「いわし」に転じたといわれています。実際に水揚げされてからはどんどん鮮度が落ち、特に脂がのっていておいしいくなる時期ほど、鮮度が落ちるのが早くなるようです。鮮度さえよければ刺身にしても美味しい魚ですが、すぐに鮮度が落ちるため生臭いと悪評が立ちます。しかし、最近は鮮魚の保管技術の進歩や流通経路の確立により、かなり新鮮な鰯が手に入るようになってきました。生で刺身や酢締めにして寿司にするもよし、脂分が多く火を通してもしっとり仕上がるので塩焼きや蒲焼き、しょうが煮、つみれ鍋、そして揚げものなどいろいろな調理法で楽しむことができます。栄養面でいえば、中性脂肪を下げる効果があるといわれるEPA(エイコサペンタエン酸)や、学習や記憶などの機能に関与するDHA(ドコサヘキサエン酸)などが多く含まれており、生活習慣病予防の切り札としても見直されてきています。鰯は手開きという手法で、包丁を使わずに腹開きにすることができます。

『鰯七度洗えば鯛の味と言われる由縁は、手間暇を惜しまず丁寧な仕事をすることにより、鯛並に旨い料理に変身させられる』という意味にあります。

コロナ禍の中で多くの事を学びました。これを機に私たちの仕事に対する心構えや気持ちの面から「七度洗う仕事と鯛の味に仕上げる想い」がとても大切なことと思います。何事に対しても、取り組み方を変えなければいけません。

移り変わりの激しい天気や気温には十分注意し、自己の健康管理に努めてください。絶えず前向きに頑張って行きましょう!

2020年7月15日 太田 秀和

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