ある人は「これで十分だ。」と考えるが、もう一方は「まだ足りないかもしれない！」と考える。そうした、言わば紙一枚の差が大きな成果の違いを生む！　松下幸之助

経営の神様と言われる松下幸之助さんの言葉です。この言葉をじっくり噛みしめてみて下さい。今の自分はどうですか？仕事でも何事にでも当てはまりますが、前者の「これで十分だ。」と考えてしまう人は言わずと知れて、それ以上の成長は全く無いものです。自分で勝手に納得し、自己満足に浸って終わって行くのでしょう。

一方、後者の「まだ足りないかもしれない！」と考える人は、“自分はこの程度の人間ではない！頑張ればもっと出来るはずだ！”と、更なる自分の挑戦を掲げ、努力を惜しまず、常に上を目指し続ける向上心のある人です。ぜひ、皆さんにはそういう考え方を常に持って行動してほしいのです。技術の進歩と共に世の中がどんどん便利になっていきます。３DテレビやiPad、スマートフォン、LED電球、ヒートテックなど･･･、これで十分だと考えていたのならば、世に出てこなかったでしょう。「まだ足りないかもしれない！もっと便利に！もっと快適に！もっともっと！･･･」と考えて努力したからこそ大きな成果につながったのです。今、本当に厳しい時代です。私たち飲食店も店頭POPで掲示すれば売れる、雑誌やテレビで宣伝すれば売れる･･･と言う時代はもう、とっくに終わっています。自分達で自分達の自慢できる商品をしっかりと理解し、アピールしなければお客様は振り向いてもくれません。自分のお店の料理の「味・食材・特徴」を全て知り、「こういう食材を使っていて、こういう味で、こんなにこだわっていて･･･だからこんなに美味しいんです！」とお客様への購買動機付けを勝ち取ることこそが、商売の原点でもあり、これからの明日ダイニングにとって一番大切な行動指針であると考えています。全従業員がこのことを本当に理解し、実行してもらうことが我々の生き残る道でもあるのです。今こそ私たちの『意識の改革』が必要なのです。そういう従業員が集まっているお店って魅力的です。お客様はお店を選んでいます。魅力の無いお店に行ってお金を使う価値は全く無いからです。『良い空気感のあるお店』しか選らばないのです。お客様は本当に価値のあるお金の使い方しかしない時代なのです。

今年も残すところあとわずか。この冬は大雪とも言われています。健康管理には十分留意して元気に新年を迎えましょう！　　　　　

2010年12月15日 太田 秀和