歴史(時代)を切り開く人!
「江戸までひと月」――。2010年の大河ドラマ「龍馬伝」の香川照之のナレーションで、坂本龍馬が土佐から江戸に行くところの描写に使われたナレーションの一節である。その言葉がとても印象的だった。聞いた瞬間、「ひと月かぁ~・・・。」「ずぅーっと歩き続けている間、何を考えていたのだろう?」「頭の中では、そりゃいろんなことを考えただろうな~」としみじみ思った。
ひるがえってテレビ登場後の現代人は、“受け身”の時間が圧倒的に増えている。寿命は江戸時代に比べてかなり長くなったのに、その分を全部受け身の時間に費やしてしまっているのではないか?そう思わざるを得ない。龍馬は31年という早すぎる人生だったと思うが、その時代、テレビなどは全く見ていないから“正味”の31年ということになる。ここで、おもしろいデータがあるので紹介しょう。現代人はテレビやインターネット等の情報に埋もれて生活している。そういった情報のなんだかんだ“受け身”の時間を人生という時間の軸から差し引いて考えてみると、実際のところ3分の2程度=50歳の人で33歳ぐらいになってしまうのではないかと推測されるそうだ。なるほど!そう考えれば別段、龍馬は早死だったということにはならない。彼はテレビやインターネットの政治ニュースを見ながら薩長同盟がいいと思ったわけではない。逆に過度な情報を入れ過ぎていたら、あんな大胆な発想や行動力は持てなかったかもしれない・・・。
それはさておき、現代人にも歴史を切り開いている人は数多くいる。スティーブ・ジョブズ、ビルゲイツ・・・。日本人ではスフトバンクの孫正義社長であろう。ソフトバンクがすでに発表した「Pepper(通称ペッパーくん)」を知っているだろうか?来年の2月に発売される“感情認識ロボット”のことである。いよいよこういう時代になってきた。孫社長の凄いところは、このロボットの価格を19万8千円にする!と宣言したことだ。これは個人でも買いやすい価格にすることにより、世の中に急速に普及させたいとの思いからだと言う。孫社長はこう話していた。「その時代の変化をいち早くつかみ取り、いち早く実行し、実施した人が歴史を切り開いている。それは先人たち=歴史がすべて証明しているんだ!」と。各家庭にロボットが1台(1人?)という時代は孫社長の行動により、もう目の前に見えている。とても楽しみな時代になってきた。<Pepper http://www.softbank.jp/robot/ >
※暑く長い夏季商戦、本当にお疲れ様です! 明るく元気に!前を向いて!1日1日頑張っていきましょう!皆さん、どうぞよろしくお願いします!
2014年8月15日 太田 秀和