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社長メッセージ

人が捨てた中に宝あり!

ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大の山中教授。テレビに映る姿からは真面目で寡黙な印象を受ける。受賞会見で何度も口にしていた言葉が翌日の新聞に大きく取り上げられていた。「私は1割打者。その1割打者でも大成功を収めた要因は、9回の失敗があって、1割の成功がやってきたと言うこと。」この言葉はとても重い。9回の失敗と例えられる過程がどれほど大事かということ。失敗の積み重ね無くして、1つの成功はなし得なかったということ。その苦労は果てしないものだ。「何十回挑戦しても失敗の連続で、毎日泣きたくなる20数年間の研究生活だった。」「裏では家族の支えがあってこその研究という仕事だった。」と、何度も家族への感謝の気持ちを述べておられた。また、12年間研究を共にした右腕助手がこう話している。「僕も山中先生も、人がごみと思って捨てた中に宝があるという考えでここまでやってきた。これからもずっと続けていくと思います。」まさしく、これくらいの気持ち・考え方・取り組み姿勢・・・でないと、人と違った視点は芽生えてこないだろう。同時に難病で苦しむ人々を救いたい!と言う情熱が研究を実現させた。ノーベル賞という結果だけでなく、仕事に対する取り組み姿勢にも学ぶべきことは数多い。我々も日々、なにげなく見過ごしているものが多いものだ。ゆっくり立ち止まって、いつもと違う方向から見つめてみれば、ゴミと思って捨ててた中にとんでもない宝が眠っているかもしれない・・・。という、観察力が必要なのであろう。それは意外と身近で、素朴な疑問から生まれることが多いものだ。

<感謝の気持ち>

話は変わり、その翌日、阪神の金本が44歳で引退した。プロ21年、引退会見で最後の言葉はやはり両親・家族・恩師への感謝の言葉だった。年齢的なものというよりも、仕事に対する取り組み姿勢がとても素晴らしい。野球に限らず、どんな仕事でも、自分ひとりの力で出来ることは何も無い。必ず、自分を取り巻く周囲の人々の支え、協力や支援があってこそである。会見の最後に金本は「野球の神様ありがとうございました!」と叫んでた。そう言えば、元巨人・桑田も同じく野球の神様に感謝していた。偉業を達成する人達は、そういったことに誰よりも深く感じるのだと思う。だからこそ”本物のプロ”なのだろう。

今、こうして自分が生かされていることに”感謝の気持ち”を忘れずに。

我々も本当の”プロフェッショナル”にならないと!

2012年10月15日 太田 秀和

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