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社長メッセージ

北風と太陽の教訓

皆さんは、子どもの頃にイソップ物語(寓話)の「北風と太陽」の話を、耳にしたり絵本で読んだりしたことがあると思います。寓話(ぐうわ)と言われるのは、比喩(ひゆ)によって、人間の生活に馴染みの深い出来事から、それによって諭(さと)すことを意図とした物語の事です。今日はその物語から得られる「教訓」について学びます。

~あらすじ~ あるとき、北風と太陽が力比べをする。どちらが旅人の上着を脱がせることができるかという勝負をすることになった。

1.まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとする。しかし寒さを嫌った旅人が上着をしっかり押さえてしまい、旅人の服を脱がせることができなかった。

2.次に、太陽がさんさんと照りつけた。すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまった。これで、勝負は太陽の勝ちとなった。

< 教 訓 >

  1. ① 人に何かをしてもらうには、北風の様に無理やりではうまくいきません。太陽の様に相手の気持ちになって考えれば、無理をしなくても人はちゃんと動いてくれます。相手の立場になって考える“思いやり”が大切なのです。
  2. ② 手っ取り早く乱暴に物事を片付けてしまおうとするよりも、よく考え着実・確実に行なう方が、最終的に大きな効果を得ることができます。冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉を掛けたり、態度を示すことによって人は自分から行動してくれるものです。

特に相手に対する“思いやり”は重要です。働く仲間同士“思いやり”を持って仕事できていますか?それがやがてお客様への“気づき”へと自分を成長させてくれるのです。「自分が一番正しい!」「我こそ!」と思って勘違いしている人は、周りから見ると、とてもミジメです。思いやりこそ『職場の宝物』なのです!

実はこれには、また別の話もあります。北風と太陽がした勝負は最初は旅人の帽子をとることだった。最初、太陽はさんさんと旅人を照り付けると、旅人はあまりにもの日差しで帽子をしっかりかぶり、決して脱がなかった。次に北風が力いっぱい吹くと、みごと簡単に帽子は吹き飛んでしまった。その次に行った勝負が旅人の上着を脱がす勝負だったということです。この別の話の教訓は、『何事にも適切な手段が必要である』ということ。一方でうまくいったからといって、他方でもうまくいくとは限らない。その逆も然り。しっかり、結果を見据えて手段を選ぶべきである。ということです。現代人にも必要な、とても勉強になる物語でした。

2013年11月15日 太田 秀和

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