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社長メッセージ

好きな物は先?それとも後?

突然ですが、あなたは好きな物は先に食べますか?それとも後に食べますか?

この話をする前置きとしてはとても壮大な人生論があります。永平寺を開いたことで有名な曹洞宗の開祖「道元」は人の一生についてこう言っています。

「生死を道に任す、生死を生死に任す」これは「自分はいつ死ぬのか、あるいはどのようにして死ぬのかについては自然に任せておけば良い」という意味です。死はコントロールできません。だからそんなことを深刻に考える必要はないと。しかし道元が本当に言いたいことは「いつ死んでもいい覚悟で一日一日を大切に生きよ」ということなのです。自分に与えられた「生きている」という時間には限りがあります。しかもその時間は確実に減っています。そういう現実はしっかりと脳裏に刻み“切迫感”を持って毎日を生きることがとても大事なのです。つまり夢を描くだけや口先ばかり達者で、まったく行動を起こせない人の問題点は、残された人生の“時間”に対する緊張感・切迫感に欠けているからです。

「一日一生」の心構え(今日一日を大切に。今日を一生懸命。)で毎日を大切に生きることが、自分を成長させてくれるのです。

前置きが長くなりましたが、あなたが食事をするとき、好きな物を先に食べてはいけません。好きなものから先に食べると後回しにした嫌いなものはますます嫌いになり、食べる気が起こらなくなります。これは仕事にも勉学にも共通しています。仕事が出来ない人ほど嫌いなこと(苦手なこと・面倒なこと)を後回しにしています。結局、嫌いなことが出来ていないばかりか、本来好きなことまでもが何も出来ていない・・・という大変お粗末な結果になっています。どうですか?心当たりのある人が多いのではないでしょうか?ヤンキースのイチローはこう言っています。「嫌いなことをやれと言われてやれる能力は、後で必ず生きてきます!」嫌いなことに素早く取り組み、一番最後に好きなもの(得意なもの・自信のあるもの)を残しておけば最後までモチベーションが下がらないのです。そういう意味では好きなことからしか手をつけない人は何事にも中途半端で終わってしまうのです。あえて嫌いなものを先に食べることが出来る人こそ仕事や勉学を楽しみ、人生を楽しむことができる人なのです。限りある人生、“今”の時間を大切に考えたなら、すぐにスピード感を持って行動に移さねばなりません。

「できない」と嘆く前に「できる!」と自分を高めることがとても大切なのです。

2013年4月15日 太田 秀和

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