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社長メッセージ

最高のオリンピック

感動の冬季ソチオリンピックが開幕。最初の競技は女子モーグル。上村愛子の4年前のバンクーバーでの悔しさがよみがえってきます。なんとかメダルを取らせてあげたい・・・。モーグルファンならずとも、日本中の人達がそう思っていたのではないでしょうか。結果はご存じのとおり、またもや4位・・・。自他共に認める、まぎれもなく最高の滑りでした。なのに点数が出ず・・・。審判員によるジャッジ競技の難しさを痛感しました。“運”もあります。仕方ありません。彼女の競技後のコメント映像を何度も目にしましたが、そのたびに涙が溢れ出てくる思いでした。この4年間の努力を考えると想像を絶する苦労があったに違いありません。16年前の長野オリンピックでセンセーショナルなデビューを飾った当時の彼女からずっと応援していただけに、今回の結果は無念でなりません。膨大で過酷な練習量、更に超人な肉体への改造。この努力だけでも「金」に値するもの、いや、それ以上の価値があるものと思います。「長いこといっぱい滑ったね!」滑り終えた彼女にコーチがかけた言葉がとても印象的でした。「全力で滑れたのですがすがしい気分です。達成感マックスです!」「オリンピックは悔しい思いも苦しい思いもするけど自分が成長する最高の場所です!」こう話した上村愛子の最後の言葉。同時に「引退」の文字も私の頭の中をよぎり、また自然と涙が込み上げてきました。

<「我慢する」という選択>

オリンピックの開会式といえば、誰もがその場に出てみたいと思う憧れの大舞台。高梨沙羅17歳、彼女の姿は開会式になかった。ジャンプの大会本番は4日後。普通の人なら折角の大舞台の開会入場行進となれば出場したいはず・・・。ところが彼女は自分自身の体調管理に万全をきすため開会式に“出ない”という決断を下した。若干17歳の彼女が「我慢する!」というカードを選ぶということはとても凄いことだと思う。もし、あなたが今、オリンピックに出られるとして開会式という花の大舞台に出ない、“我慢する”ことができるだろうか?それは人生に於いてもう二度とないチャンスかもしれない・・・と考えてしまわないか?彼女は一個人である前に日本代表であるという自覚と大きな責任を誰よりも強く感じているのだと思う。もはや17歳のあどけなさは無く、日本を代表する“選手”である。

そうだ。最近、条件の良い、ある出店の話があったのだがよく考えた末に断った。私も「我慢する」という決断をしたところ。こういう時代にあって、『我慢するということは自分を強くさせてくれる』といつも感じる。オリンピックは私達にとっても刺激的で「最高の勉強の舞台」である。    

2014年2月14日 太田 秀和

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