プロ野球DeNAの監督にラミレスが就任したことは知っての通り。皆さんはラミレス監督の凄さって知っているでしょうか？実は日本人以上に日本の野球を理解し、緻密なチームプレーを重要視している人物なのです。監督就任後、練習中でも試合中でも気付いたことをひたすらペンを走らせメモしています。彼はこう言います。「内容はすべて頭の中に入っています。書き込むのは後で振り返るために重要だから。」「たとえば、捕手の配球とその時の状況・結果を詳しく記録します。そして毎回ベンチに戻ってきた捕手と『あの時、なぜあの配球にしたのか？』を話して試合中に必ず修正していきます。この時にメモが役立つわけです。」ラミレス監督はプロの仕事において、とても重要なことに気付いているのです。すべてはその瞬間でしかないと。問題点をその時その場で修正しておかないと、「後で伝えよう」とか「今度話そう」といった悠長なことではプロとしての仕事は出来ないと考えての行動に違いありません。これは我々にも全く同じことが当てはまります。日々の「営業中に気付いたことはその場で話し合い修正していく！」これが出来てこそプロの仕事と言えるのです。また、これまで外国人監督の多くは腹心となるコーチ陣を自分で呼び寄せ自分がやり易い環境を求めてきたそう。それは、改革という名目だろうが、言い換えれば現コーチ陣を信用していないと言うことでした。ところが、ラミレス新監督は違ったのです。コーチ人事の一切を球団側に任せました。「私から高田GMにコーチ陣の人事を任せますと話しました。」ある記者のなぜ？との問いにラミレス新監督の言葉はとても心に響きます。「与えられたスタッフをマネジメントするのが自分の仕事だと思うからです。」と答え、こう付け加えました。「現在は素晴らしいコーチ陣に恵まれて本当に良いチームになってきていると思います。」まさに彼は本物の指導者です。彼の言う通りだと思います。よく、今のスタッフのレベルが・・・とか、○○さんが一緒に働いてくれたら・・・と現状の仲間に嫌気をさし、人さえ入れ替えれば良くなる、成功すると勘違いする人がいますが、決してそうではありません。自分で一緒に働く仲間は選べませんが、一緒に働く仲間の気持ちは変えられます。その努力が良いチームを築き成功へと導くのです。気持ちの良いお店を作り上げるためにとても大切なものを失わないよう、皆で協力し合っていきましょう！最後にラミレス監督の目標は「野球を楽しもう！」だと言っています。その理由は「楽しさは一生懸命努力して最高の結果を出した人だけが味わう感動なのだ！」と締めくくっています。我々も自分の仕事を楽しみましょう！

2016年3月15日 太田 秀和