1. HOME
  2. お知らせ
  3. 満足感の高いモノが売れる時代!

NEWS

お知らせ

社長メッセージ

満足感の高いモノが売れる時代!

新年おめでとうございます。

本年も皆さんにとって良い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。7

さて、「価格.comプロダクトアワード」というのを知っていますか?これは価格.comが、ユーザーの皆さんの製品評価から選出され、その年の世相を反映しているとても興味深いランキングです。昨年のアワードで各部門の大賞に選出された製品は、比較的高価格帯の製品がランクインしています。特に家電部門ではそれが顕著で、オーディオ部門のアップル「AirPods」、調理家電部門のパナソニック「3つ星ビストロ NE-BS1400」、空調家電部門の三菱電機「MJ-180MX」、生活家電部門の日立「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120AL」、健康家電部門のダイソン「Dyson Supersonic HD01 ULF」などは、すべて同カテゴリー製品の中でも高価な部類に属します。カメラ部門のニコン「D850 ボディ」、カメラ周辺機器部門のキヤノン「EF70-300mm 4-5.6 IS II USM」なども同様。パソコンパーツ部門のAMD「Ryzen 7 1700 BOX」なども、高価な製品といえるし、自動車部門のマツダ「CX-5 2017年モデル」も高価な部類です。

2016年までは「安くてそこそこいいもの」が人気の中心でした。2017年は、「高くても満足感の高いモノ」が高く評価されたと言えます。ここ数年は、デフレ景気の影響からか、「安くていいモノ」あるいは「機能面でコスパ的にすぐれているモノ」が顧客の高評価を集める傾向にありました。景気が若干上向いてきた影響もあるのかもしれません。「多少高くても間違いのないモノを選んで、生活の質を向上させたい!」という気持ちが、消費者の中に広がりつつあるのでしょう。先にあげたような製品は、どれも生活の質の向上に直結する部分が多く、特に家電部門でこの傾向が表れたのは、決して偶然というわけではないのです。日立「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120AL」であれば、アイロンがけの手間が省ける、ダイソン「Dyson Supersonic HD01 ULF」であれば、髪が早く乾かせる、といった具合で、その分の手間や時間を生活の余裕としてリアルに感じられるわけです。そういう「体験」を伴った製品であることがモノを買う時の選定第一条件になっています。逆に言えば、そうした「体験」を伴わない高級製品は今後行き詰っていくと言えます。これは私たち外食産業においても同様のこと。今、消費者はお金を使わないわけではなく、有効な使い道が見当たらない(分からない)だけなのです。「実感を伴う体験」があれば、むしろ積極的に使おうとするのです。商品であれば「生活の質をちょっと高めてくれ実感できる」モノ。料理であれば「“美味しさ”の満足感が味・雰囲気すべてにおいて実感できるお店(料理)」となります。ポイントは「実感(体験)サービス」なのです。

本年もよろしくお願いします。

2018年1月15日 太田 秀和

最新記事