コロナに苦しめられて丁度一年が経過しました。世の中が激変した本当に辛い一年でした。ワクチン接種で明るい兆しが見え隠れする中、もう少し辛抱が続きます。

そんな中、私たちは絶えず“不安”という２文字を背負い、悩まされてきました。その不安から逃げていても何も解決しないということも同時に学びました。ではどうすれば良いのか？「不安と向き合い、自分の行動を変えること！」これが結論です。不安には２種類存在するそうです。１つは過去を気にしてばかりで、ずっと引きずっている「持ち越し苦労」。もう一つは未来に意識が向きすぎて、考えすぎて全く行動できない「取り越し苦労」。この２つの不安が原因となって実際の行動に移せないのだそうです。

『脳は成功体験より失敗体験を強く記憶する』といいます。続けられない原因は、「自分には続けられないと思い込んでいる」こと。人間の脳は、同じ失敗を繰り返さないために、成功体験より失敗体験のほうをより強く記憶するようにできています。そのため、過去にはきちんと習慣化できたことがあったとしても、どうしても続かなかったといった失敗体験ばかりが思い出され、「自分は習慣化できない人間だ」と思ってしまうのです。そうであるなら、成功体験を思い出してあげればいい。どんな小さなことでもいいので、過去にうまくいったこと、なにかを続けられたことを丹念に振り返ることが良い効果を生みます。

そして、続けたいことをきちんと習慣にするための「10秒アクション(10秒で出来ること！」を試してみてください。やりたいことを “10秒程度でできること” に細かくし、少しずつ10秒ずつやっていくのです。わずか10秒でできる小さなアクションで達成感を味わうことが最大の目的です。勉強の場合なら、「机に向かう」「本を開く」ということから始めればいいだけ。ジョギングなら「シューズを履く」「外に出る」のように最初の一歩を確実に取り組み、すべてを最初から完璧にやろうとするのではなく、小さなアクションから始めて、いずれやりたいことの全体をやれるようになればいいのです。

たった10秒でも新しい行動を始めることで「やる気スイッチ」が入りやすくなります。押さえるべきは、この小さな10秒アクションを毎日、継続すること！『継続は力なり』なのです。

桜のつぼみが小さく顔を出しました。雪国に春の訪れです。お陰様で全店舗、売上、客数が増えてきました。これは本当に有難いことです。まだ苦しんでいるお店が多い中、常に感謝の気持ちを忘れず、日々の営業に向き合っていきましょう。最高に“美味しい料理”の提供が私たちのアクションです。

2021年3月15日 太田 秀和