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お知らせ

社長メッセージ

やってみなはれ!

先月中旬、サントリーウイスキー白州蒸留所へ見学に行ってきました。実は富山のサントリー愛好家で作る組織があって、私はその会の行事に参加してきました。(ちなみに、当社はサントリーをはじめ、アサヒビール、キリンビールとそれぞれお店ごとに取引させていただいております。)

富山からバスで5時間。山梨県にある南アルプス甲斐駒ケ岳の麓、白州。そこは豊かな自然そのままな場所で、世界でも稀な「森の中の蒸留所」でした。晴れ渡った日和でしたが、ここは森の中、ひんやり涼しげな場所が心地よく感じられました。なぜ、この地にサントリーはウイスキー蒸留所を作ったのか?こんな問いから見学は始まりました。ウイスキーづくりにとって水は品質にかかわる重要な要素です。日本各地の良質な水を探し求め、この白州にたどり着いたそう。ここには南アルプスの山々によって磨かれた上質の軟水が豊富に得られるからだそうです。そういえば、思い出した。今から25年前、私は山梨の富士吉田市に住んでいました。正に富士山の麓。そこに住んでいる人々が口を揃えて「ここの水は良質でおいしい!」と言っていました。名山の麓には良質な水あり!と。なんでも麓でみんなが飲んでいる水は「100年前の富士山からの雪解け水」だと!100年かけてじわりじわりと流れてきた水はミネラルが豊富でとてもおいしい水なんだ!と教えてもらった記憶が蘇りいました。(富山も立山があるから水がおいしい。)ウイスキーは木桶の発酵槽で発酵させ蒸留釜で2度蒸留。そして樽に詰めて長時間じっくり静かに寝かせ熟成させる。樽がズラッと並んだ貯蔵庫ではウイスキーの香りが充満しており、ここにいるだけで酔ってしまいそうな場所でした。(実際、弱い人は酔うそう)

見学の際に教えていただいた、とても興味深い話があります。サントリーと言えば「やってみなはれ!」と言う言葉が社員全員に沁みわたっています。これは創業者鳥井信治郎の言葉。この言葉を聞いて皆さんはどう思いますか?

社員に伺えば、(1)理想や屁理屈ばかり並べていても、何も進まない。まず実行ありき。それからその中でいろいろ学びながら、次のアクションを考えれば良い。(2)意義のある無謀な挑戦を大前提的に善と考える精神。だそうです。

私はこう思います。「やってみなはれ!」とは優しく穏やかな響きがあるが、実は、とても厳しい言葉。「自ら先頭に立ち、必死の覚悟でやれ」ということであり、「やるならやり抜け!」という強い志が必要だと。

そう!、私も、覚悟をもって、「やります!」と「提案」されたら、「やってみなはれ!」と言ってみたい!と思います。      

2014年11月14日 太田 秀和

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