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社長メッセージ

ボンボンソーダOPEN!

クリームソーダ専門店ボンボンソーダがOPENしました。最近、ブームと言われ、メディアでの話題性が上昇してきているクリームソーダ。ちょうど時を同じくしてオープンすることが出来、時流に乗ったとでも言いましょうか…、運が良かったのでしょう。夏ということもあり、お陰様で好調なスタートです。お隣のレモニカさんも負けず劣らず、ドリンクやアイスクリームなどのテイクアウト業態は提供時間が短く、密にならず、同じ飲食業態の中でもコロナ禍に強いようです。

先日、一人の女の子がお母さんと一緒にボンボンソーダへ来てくれました。見た感じ、小学4、5年生くらいでしょうか…。私が(おじさんが)レジをしていたこともあり、緊張した感じで「スモールサイズのメロンください。」と注文してくれました。価格は390円です。首から紐で吊るした、とても可愛い“がま口財布”を両手でしっかり抱え、中から500円玉を取り出すと少し恥ずかしそうに私に差し出しました。私は思わず「お小遣い?」と聞いてしまい、女の子はコクリとうなずき「お年玉…」と応えてくれました。チラッと見えた“がま口財布”の中は小銭で膨らんでいるようでした。今まで(おそらく半年間)貯めて、少しずつ使っていた、女の子にとって、とても大切なお年玉。そのお金で、クリームソーダを飲みたいと思って買いに来てくれた…、そして390円支払ってくれる…。それを思うと、胸が熱くなりました。お母さんはうなずきながら何も言わずに背後に立って温かく見守っていて、その姿からは子供への“教育と愛情”を空気感で感じ取りました。出来上がったクリームソーダを手にしたときのあの笑顔。私たちサービスマンの支えになる瞬間でした。

「一事が万事」。その意味は「わずか一つの物事から、他のすべてのことを推し量ることができる。一つの小さな事柄の調子が他のすべての場合に現れる。」です。

390円のクリームソーダ。女の子にとって、それはどのように映ったのでしょう?果たして、記憶に残る最高の一杯になったのでしょうか?いろいろなことを考えさせられました。一皿の料理も一杯のドリンクも、買ってくれたお客様にとっては大切な時間(瞬間)です。わざわざ来ていただいたお客様に、“美味しかった”と感動を生み、記憶に残るものに出来るかどうか?とても難しい「永遠のテーマ」ですが、私たちは常にそのことを忘れてはいけません。

クリームソーダを手にしたときの、あの女の子の瞳の輝きが今でも忘れられません。1杯のクリームソーダであっても、ほっと和ませたり、幸せな気分にさせたり…、奥深さを知りました。すべては私たち提供側の“おもてなしの心”であると思います。あの女の子、また来てくれると嬉しいです。

2021年7月15日太田 秀和

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