1. HOME
  2. お知らせ
  3. 故中室裕正君を偲んで

NEWS

お知らせ

社長メッセージ

故中室裕正君を偲んで

4月19日朝、中室君が倒れた!との一報が入った。原因は、くも膜下出血。すぐに救急車で運ばれ、電気ショック等で心臓は動きだしたが意識不明の重体・・・。東京にいた私は、落ち着かないまま時間が過ぎて行きました。が、その夜、最悪の知らせを聞くこととなったのです。享年43才、早すぎでした。

中室君は平成14年8月、マリエとやまに紅虎餃子房をOPENした時から、当社で働いてもらっていました。その後、正社員へ任用。そして、数多くの店舗の店長を歴任。約13年間に渡り、明日ダイニングを支えてくれた、かけがえのない仲間です。昨年退職し、念願の店舗を構え独立を果たしたばかりだったのに・・・。本当に悔やまれます。本人もさぞ無念であろうと察します。

折に触れ、彼のことを思い出します。葬儀を終えた今、静かに彼のことをよく考えてみたら・・・、もしかしたら、彼は今、人生の最終到達地点に立ち「一番幸せ!」ではなかろうか?と思うのです。人と違った鋭い目を携えながら、実は繊細な心で淋しがりやな一面も・・・。何年か前に2人だけで飲んだことがありました。その時、彼からもらった言葉が忘れられません。「僕は明日ダイニングが大好きです!だから、この先どうなっていくのか、とても関心があるし、一緒に成長して行きたいんです!」と。彼は最高に嬉しい言葉をくれたのです。

葬儀の時の妹さんからのご挨拶がとても印象的でした。「こんなに楽しく仕事に行く人(兄)は見たことありません。自分のことより、何よりも人のこと、人の為を考える人(兄)でした。」と。なんだか彼は“働き方”を我々に教えてくれているような・・・、そんな気さえします。

1週間後、妹さんから手紙が届きました。

「・・・、このような機会ではありましたが、皆様にお会いできたことで仕事に出掛ける兄がいつも楽しそうにしていた理由、愚痴やマイナスの言葉を言わず、常に前向きで、どんなことでも嫌な顔せず取り組んでいた理由、たくさんの人々に慕われていたことを知ることができました・・・」一番悲しいはずの妹さんが、兄を偲び、どこか晴れやかな気持ちで送り出している。なんだか今は、中室君に感謝の気持ちで一杯です。悲しいかな、こういうことは生きているうちに本人には伝えられないものですね。最後に大好きだったサントリーウィスキーを彼の口に捧げました。これからは天国で、お酒をゆっくり味わって呑んでください。

中室君のご遺徳を偲び、哀悼の意を表します。

2016年5月13日 太田 秀和

最新記事