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社長メッセージ

自分で種をまく!

最近の話題といえば「ノーベル生理学・医学賞受賞」の本庶教授でしょう。人がもともと持つ免疫の力を発揮させ、がん細胞を退治する。新しいタイプの治療薬「オプジーボ」につながる発見をした成果が高く評価されました。

朝日新聞の天声人語にはこう書かれていました。

(以下引用)「人類にとって幸運だったのは、その夏、生物学者フレミングが片付けもせずに実験室を離れたことだ。そのまま夏休みに入り、戻ってみると、ブドウ球菌の培養液にアオカビが侵入していた。皮膚を化膿させる菌をカビが殺していたのだ。1928年、世界初の抗生物質ペニシリンにつながる発見はそんな偶然に導かれた。第2次大戦で多くの兵士の命を救い、肺炎や結核などの感染症にも用いられた奇跡の薬であるペニシリンに匹敵する、そんな声も聞かれる業績のようだ。ペニシリンほどの偶然ではないが、この発見も最初はがんに関係するとは思わなかったという。もともと別の研究で見つかった謎の物質を調べるうちに、がん治療の鍵を握っていることが分かってきた。本庶教授は「多くの人が石ころだと思って見向きもしなかったものを拾い、10年、20年かけて磨き上げ、ダイヤモンドにする」。それが研究だと話されています。「ダイヤの原石」を求める好奇心。「納得できるまで調べる」頑固さ。そんな姿が華やかな業績の裏側にある。免疫治療薬の歴史は始まったばかりだが、「がんが脅威でなくなる日が遅くとも今世紀中には訪れる」と本庶教授が語っておられる。若い研究者たちへのエールでもあろう。(以上引用)

とかく、人は往々にして「慣れないことや新しいこと、過去の経験や自分の知識に無いこと」を受け入れようとしないもの。それは、そのほうが楽だからです。本庶教授の言葉を借りれば、そこには「好奇心」や「頑固さ」が無いことになります。私の持論に「自分で種をまく!」という想いがあります。平たく言えば「自分から進んで行動する!」ということになりますが、そこに「自分が他人よりも率先して汗をかく!」という意味もプラスして成り立ちます。このプラスが「種に水やり」となり、とても大事な行動なのです。そうすれば必ず「芽が出て、やがて花咲く日」がきっとやってきます。ただ、注意してほしいのは「種をまいてないのに水をやってもダメ!」ということ。もちろん「種をまいていても、水やりを怠るとダメ!」です。本庶教授のようにダイヤの原石を見つけ出し、水やりを何十年も続ける努力を自分の中にも持ち続けることができれば、私はこれが本当の意味での「仕事」であり「働く幸せ」だと思います。

早速、「自分で種をまきましょう!」

2018年10月15日 太田 秀和

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