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社長メッセージ

13秒で変えられる!

この1か月はサッカーFIFAワールドカップで日本中が盛り上がりましたね。私も深夜にリアルタイムで観戦していました。やはり、残念なのはベルギーに最後の13秒で3点目のゴールを決められ負けたことです。その瞬間は悔やまれて仕方なかったのですが、ベルギーの底力、世界のレベルを味わった貴重な経験になりました。

本大会で、実は“13秒”の出来事が2つあったのです。まず1つ目の13秒は、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるメキシコと、勝たなければ自力での決勝トーナメント進出が絶たれるスウェーデン。この大事な局面でメキシコはMFガジャルドが開始13秒でイエローカード。開始13秒での警告は、W杯史上最速らしく、まさか、開始早々にイエローカードをもらってしまうとは・・・。FIFA世界ランキング15位のメキシコにとって、あまりにも不覚すぎる出来事。

もう一つの“13秒”は先述の通り。ここに劇的なドラマが待っていました。2-2で迎えた最終局面。本田のコーナーキックが失敗し、相手ゴールキーパーにキャッチされてからのベルギー選手たちの実に見事な13秒・・・。何度観てもこれには圧巻です。先日の深夜番組で川島選手と昌子選手がこの13秒について語っていました。川島選手は「ベルギーの選手の出だし(対応)が早かった。これは来るというのがあった。」と直前のベルギー選手たちに気概を感じたそうです。一方、背後にデ・ブライネがいることに気づかず、後手を踏んだ昌子選手。ゴール前のシャドリがフリーであることにも気づいていて、ルカクがパスをスルーしてシャドリに渡った時には「届かないとも分かっていたが、何かを犠牲にしてでも先に自分の足がボールに触れて欲しいと願った。」と語った。そして昌子はこう評している。「日本選手たちの点を取られるという危機感より、ベルギー選手たちの点を取れるというスイッチの方が早かった。」と。そう、わずか0.何秒かの瞬間に入った“スイッチ”。これこそが“本物のプロ”だと痛感しました。この“スイッチONからの劇的な13秒”で勝敗が決まったのです。日本にとっては13秒で変えられた(負けた)となりますが、逆に考えれば、「13秒で変えられる!(勝てる!)」ということになります。わずか13秒で変えられるならば、出来ないことはない!なんでも出来る!と、人生に照らし合わせて、そう思えてきます。川島選手は最後に「日本のサッカーの未来が見えた瞬間だったと思う。」と語っていました。自分がこの「13秒で変えられる!」何かを築き上げたら、それこそが本物の力なのでしょう。私はこの13秒に真に考えさせられました。「夢と勇気」をもらった日本代表とW杯に心から感謝です。

2018年7月15日 太田 秀和

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